時をかける少女(ちょいとだけネタバレも)

台風が怖くて外に出られず、今更ながらに「時をかける少女」のアニメを観たわけです。

いやぁこらまた素晴らしいな。

筒井康隆先生・・・やっぱすごいな。

まあ、原作よりもアニメの方がよく出来てる説もあるのだが。

テーマとしては一言で言うと「一度しかない青春の切なさと素晴らしさ」みたいなことでしょうかね。

うーん、そう言っちゃうと妙に陳腐だけど、過去と未来を行き来するという設定によって、どうしようもなく、鮮やかに描かれてますね。

だって、「未来の人間だ」なんて言われた日には・・・

アフリカから来ました、とか、月から来ましたという比にならないくらい遠いですわな。

こりゃあ切なさもハンパない!

うーん、さすがだなぁ。

僕も大好きなテーマなだけに、大先輩のこういった秀逸なアイディアを見るにつけ、

まじへこむ!

果たして、自分はいつになったら人に感動を与えられるようなものを書けるのだろうか・・・

しかし、あれですな。

チアキくんは、未来から来たというのを棚上げにして「俺とつきあっちゃえば」なんて真琴に告ったりするのは一体・・・どういうつもり??

もう一生過去で過ごす覚悟もあったってことなのかなぁ??

それとも、彼も未来から来たとはいえ、やはり高校生。若さゆえに思いが抑えきれなかったのか・・・

あるいは、たしかあの時点では未来に帰る方法がなくなってたから、いっそのことこの時代の女の子と・・・などと考えたのかもしれない。

現に、帰れるとなった途端、「好きだ」の一言も言わずに、あまつさえ「未来で待ってる」などという無責任なセリフまで吐いて帰っちゃうのです。

うーん。

真琴は健気なことに、チアキのために「何とかして未来まで絵を残す」なんてことを誓うのですな。

未来で会えたとき、二人の年の差は大変なことに。いや、未来がよっぽど先だったら、真琴は生きていないかも。

でも、別れ際に「さよなら」よりも、「未来で待ってる」の方が何か希望が持てていいのかもなぁ。

うーん、何とも言えないけど、とにかく切なくて、甘酸っぱいお話でしたな。

よし、では私はオマージュ作品として、「時をかける老女」を作るとしましょう。

何気に、正式な続編として認められたらすみません。

おっと、夜も更けてきました。

ウクレレ弾いて寝ましょう。


持つ!打つ!勝つ!

玉砕!