哀愁の大阪 二
さて、前回の日記の続きでございます。
昨夜の心霊調査の結果をご報告させていただこうかと思ったのですが、とりあえず書きかけの大阪での出来事をまず話させていただきます。
前述のヘンテコなカップルたちとのエレベータ旅は1分ほどで終わり、目的の階で私も降りました。
さて目的の店は・・・と、ちょっと分かりにくかったのですが、エレベータ内のチラシにあった通りビルのワンフロアが京都の花見小路を模した作りの街になっており、飲食店が立ち並んでおりました。
ちょっと分かりにくくて、その迷路のような町並みをくぐって一番奥にございました。炭火焼肉の店「黒○こ屋」。
中にはお昼だというのに数組のお客さんが。
私の隣はどうやら夏休み中の中学生らしい女の子グループがきゃいきゃい騒いでおりました。
そんな中私はビールとサイコロステーキの定食みたいなんをたのんでおいしくいただきました。
隣の女の子グループはどうやら何人かがお腹の調子が悪いらしく、かわるがわるトイレに行っていたが、その中の一人だけが、何度トイレに行っても誰かが入っているらしくてその都度引き換えしてきているようでした。
非常に辛そうでした。そんな彼女らの会話の内容は専ら便に関するものばかりで、私の食欲はだだ下がりでございました。
しかし、見たところすでにそこでの食事を終えた彼女らがかわるがわるトイレに行く様子を見ると、なんだか不安になってきましたが、とりあえずお肉はうまかったです。
さて、そうこうしているうちに私のもう一方の隣に中年らしい男女6名ほどのグループが着席。
お昼休みの会社員たちかなぁと思いながら私は生ビールをすすっておりました。
しかし、どうも彼らの会話の様子が変なんですよね・・・
一人の中年女性が主に話しているのですが・・・
女性1「だから、アンソニーはすごいのよねぇ」
男1「そうそう、何だっけ?水鉄砲で撃たれるんでしょ?」
女性1「そうね。フィードバックのときにネガティブから入ると頭から水鉄砲の水をかけられるのよね」
男2「しかもさらに頭に○○○ームの帽子かぶせられるんだよね」
ん?何の話だろう?聞き耳を立てる私。
女性1「それにしてもアンソニーはすごいわ。エネルギーを魔法使いのように使うからねぇ」
一同「たしかに」
エネルギー?魔法使い?
女性2「ていうかアンソニーって水と野菜しか食べないってホント?」
女性1「うん。そうなのよ。セミナーのときとかもう食べる時間とかないし、とりあえず野菜かじって水飲んでる感じね」
セミナー?これはもしかして・・・
女性1「私もそうよ。7日間のセミナー中はもう水と野菜しか食べられなかったもん。で、セミナーから帰ってきて瞑想したら頭の中が無になってきちゃったもん」
一同「へぇ〜」
間違いない!この人たち何かの宗教の人だ!なかなか間近でそういった話を聞く機会もないので、すでに食事は終えていたのですが、残ったビールをすすりながら聞き耳をたてていました。
さて、ちょっと経ってそろそろ楽器屋でも冷やかしに行こうかと私は店を後にしました。
軽く用を足して、エレベータに乗るとまたさっきの宗教軍団と出会いました。
しばらく彼らも黙っていたのですが、そのうち一人がまた口を開いたので再び聞き耳を立ててみました。
女性2「そういえば、私の友達が寝てる間に髪の毛を抜いてしまうんやけど、何かあるのでしょうか?」
どうやら指導者らしい女性1に「エネルギー(?)」的な問題ではないかと質問しているらしい。
面白くなってきたワケです。
しばらく考えた女性1はおもむろに口を開きました。
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女性1「ストレスやね」
自信たっぷりにそう言い放ちました。それでいいのか?もっとエネルギーがどうのとか言った方がいいのじゃないか?プロ意識が足りないなぁと憤りを感じました。お札とか壷とか勧めなくていいのかなぁ?
なんともやるせない日曜の昼下がりでございました。
次回は心霊調査のレポートをupしたいと思いますのでぜひお楽しみに!
[写真コーナー]
「地蔵さん」
阪急梅田駅の紀伊国屋のすぐ隣の横丁にあった地蔵さん。軽くお祭りをやっておりました。そこだけ異空間になっておりました。