恐怖!妖怪が眠る、呪いの山寺!! その一 「霊障は突然に」

「おや!お電話です!!私稲川淳二が、あなたの着信をお知らせします!」

突然バイト中、偉大なる稲川師匠の声がしました。よく考えたら私の携帯の着ボイスでございました。マナーモードにするの忘れてました。

急いでレジから抜け出し、事務所に入って電話に出ました。

「座長さん!ちょっといいですか??」

後輩のIくん。ちょっと慌てたような声でありました。彼は霊が見えるというジャズギタリストで、軽音部の一年生なのです。そんな彼が慌てているということは何かあったかな?と思いまして、バイト中ではありましたがちょっとくらいいいだろうと、

「ちょっとだけなら大丈夫だよ。どうしたの?」

Iくん「実は、昨日の調査で撮った写真をパソコンに取り込ませようとしたら突然データがすべて飛んでしまったんです!これって・・・」

彼が言わんとすることは何となく分かりましたが、とりあえず他の可能性をなくそうと思い、

私「え?ほんまに?いつも通りの方法でやったの?こう、何というかいつもと違う方法で取り込ませようとしたとかしてない?」

Iくん「いつも通りの方法でやりました。今までこんなことはなかったのですが・・・」

実は、このような普通にありえそうな出来事でもって我々がこんなに騒いでいるのかと言いますと、その前の日、高松は五色台の根香寺に心霊調査に行って来たばかりだったのです。

真夜中に迷子になりながらもなんとか根香寺の駐車場に車を止めた瞬間、Iくんの持っていたデジカメのレンズ(ものすごいごっついレンズ)の縁を覆うプラスチックの部分が何の衝撃もなしに割れてしまったのです。

カメラの動き自体には異常はなかったのですが、なんとも不気味な事態でございました。いわゆる、霊障ではないかと誰もが思いました。

それがありましたので、やはりあの寺には何かがいるのかもしれないな・・・ということで慌てた次第であります。


さて実際どのような現場かといいますと・・・

根香寺、それはおどろおどろしい妖怪牛鬼がその菩提を弔われた場所なのでございます。
また他にも何やらすごいものが封じられた場所でもあるとのことです。

門のあたりから巨大な牛鬼の石像がこちらを見下ろしているのが、なんとも恐ろしい寺でございます。

インターネット情報によると、香川県でワーストワンの心霊スポットとのことで、数多くの噂があります。

まずトイレですが、女の幽霊の目撃談があるそうです。ネットによるとこのトイレは立ち入り禁止になっているとのこと。

次は電話ボックスで、ここは中に入ると電話がかかって来て、受話器を取ると、女の声が聞こえるとか・・・。ちなみにこの声を聞くと死んでしまうと言う噂があるそうです。

後、牛鬼の像も撮影すると必ず心霊写真が撮れるそうです。

さて、このような現場だったのですが、実際の調査の様子は次回に譲りたいと思います。     つづく


これは、その寺の看板で、いろいろと書いてありますね。このような妖怪がここに封印されているらしいです。
ご覧のとおり、何も見えないくらい真っ暗でございました。
何も明かりがない山奥の道を歩くのはホンマに不気味でした。


そして、これが問題の電話BOX。
この中に入ると電話がかかってくる・・・というのだが・・・