恐怖の現場イン両国商店街 その二

さてさてお化け屋敷に突入した我々心霊調査団一行でございますが、どうなることでございましょうか・・・??

受付のおばちゃんに渡された懐中電灯を片手に呪いの館の中に入る。中はあまりに薄暗い・・・怖い・・・

部長Kいちゃんに先に行くよう威厳たっぷりに指示するも、あっさり断られる。

Kいちゃん「いや、ライト持ってるの座長じゃないっスか」

私「うん、そうだよね・・・」

びびりまくりながら恐る恐る黒い布で仕切られた曲がりくねった狭い通路を実にゆっくりと進んで行く。

後ろの迷惑など考えてられない。だって怖いんだから。

あちこちに笹の束があしらってあって、もう色んなとこからそれらがこすれあう音が聞こえてくる・・・

カサカサッ・・・カサカサッ・・・

私「ヒイっ!!」

Kいちゃん「まだ何も出てないっス」

てな具合で何か出る前から変な悲鳴をあげまくる私でした。

と、いきなり笹やぶの中からおぞましいお化けが飛び出してきた!!

私「ギャー!」

と、またお化けがガサっと音を立てて動いたので

私「キャー!あ、引っ込んだだけなのね」

ほっとしたのもつかの間、私の肩を誰かがたたいたので、

私「ん?誰?」

振り返ると私の右肩に後ろの壁の笹やぶの中からお化けが倒れかかってきているではないか!!

私「キャー!」これにはもう恐怖を通りこした向こう側が見えたような気がしました。

そしてふっと先の床に目をやると、明らかに怪しい死体が倒れているではないですか!

私は、半泣きになりながら、

「絶対動くよね!絶対動くよね!」

といいながらゆっくりとその脇を通り抜けようとしたそのとき!

ビクン!

その死体が痙攣したのです!!

私「きゃっ」と悲鳴をあげてそのまま走ってそこを通りぬけると、突き当たりの壁に何者かの顔がぶら下がっている・・・

どこかで見たことあるなぁと思いながら、じっくり見ると・・・

なぜかあのMJの生首でした(笑)

しかも何をするわけでもなくただぶら下がってだけ。

なんという肩透かしだ・・・とそこを過ぎると、目の前にはおどろおどろしい解剖台が!

私「うわ!これは・・・人体解剖か?」

たしかに台の上には不気味な生首や切断された腕や足、また小腸らしきものが放り出されていた・・・

そしてそのすべてが、紙粘土で作られたものらしかった。

私「趣味悪いもの作るよな〜」と言いながら台に近づこうとすると、

「ウヴォエィヤァッァァッ!」という不気味な叫び声とともに台の下から白装束の髪の毛の長い女が飛び出してくるではないか!!

全員「ギャー!!」

これにはほんとにびっくりしたのです。

少し落ち着いて、もう一度解剖台をよくみると何か臓物の様子がおかしい。どうみても飛び出した眼球についてる神経の束のつき方がありえない感じだったので、軽く突っ込むつもりで、

私「この神経さぁ、ちょっとありえないよねー」

と言った瞬間!

「ウヴォエィヤァッァァッ!」またさっきの女が台の下から飛び出してきたものだからもうびっくり!

私「ぎゃあああああ!ごめんなさい〜」もう半泣きですよ。

で、ふっと壁の隅に目をやると、あの犬神家の一族で有名なスケキヨのマスクが飾ってあって、それもさっきのMJとおんなじようにとくに何もしてくる様子がなかったので、再び踵を返して先に進もうとすると、

「ウヴォエィヤァッァァッ!」また解剖台の下から飛び出してきた!

私「ぎゃあああ!僕一体この霊に何回驚かされるんやぁぁあ」

おんなじお化けに3回も驚かされてしまいました。

と言いながら先へ進むとどうやら出口へ向かう最後の廊下らしく、狭い通路の先には通りの光が見える。

私「よっしゃ終わりだ〜」

と足取り軽やかに通路を進んでいくと、

突然壁から何本かの手が飛び出してきた!!

私「ぎゃあああ!バイオハザードか!?」

さらに進むと壁からお化けが何体も飛び出したり、もうオンパレード!

我々調査団がぎゃあぎゃあ言いながら満身創痍の状態でもって、出口から飛び出した様子を見て、入ろうかどうか迷ってた少年少女たちが「やっぱやめとくー」と半泣きになりながら次々と入るのを止め始めた。

それだけ、我々は怖がっていた。

すると受付のおばちゃんが「タダやからもう一回入って写真撮ってきたらいいよ」

と言ってくれたので、「え!?カメラオッケーだったんですか!?」

何というユルさだと思いながらとりあえずバーガー無料配布の時間がせまっていたので、はなや食堂での昼食後にもう一度出直すことにしました。

さて出直すと、なんというかすごいパワーアップしてんの。

午後になって出勤してきたお化けたちがいたのか、やたらもうお化けが多いの。

いたるところから飛び出す飛び出す!

また半泣きになりました。

そしてまた解剖台では、

「ウヴォエィヤァッァァッ!」ですよ!もうたまりません。

今度はそれに加えて、横の壁からお化けが二体飛び出してきて、

私「ぎゃー!」

よく見ると片方はさっきのスケキヨ!!そうか、さっきのは衣装としてのマスクを置いてあっただけなんだなと悟りました。

お化けが引っ込むと今度はまた、

「ウヴォエィヤァッァァッ!」

私「もういやだー!」

急いで最後の通路に向かい、Kいちゃんになんとか先に行ってもらおうと強引に押し出すと、

Kいちゃん「うわあ!」

私「どうしたー?!」

Kいちゃん「足を捕まれました!」

勘弁してくれよ〜と思いながらなんとか進んでいくと、もう壁から出てく出てくるさっきよりもさらにすごい数のお化けがわんさかと!!

結局二回目にも関わらず、満身創痍でもって飛び出した我々でした。

写真?結局撮れなかったんですよ。

入ろうとした瞬間、デジカメの電池が少なくなり、フラッシュがたけなくなったからなのです。結局、これも霊障なのでしょう。

帰り道、192号線沿いの佐古駅近くのローソンで、エロ本を文字通り舐め回しているおじさんをウィンドウ越しに見かけました・・・

ルークDDの「タダより怖いものはないですからね・・・」

という台詞が頭から離れない帰り道でございました。

今まで行ったどの心霊スポットよりも怖かったです・・・


写真のコーナー

こちらでの生活4年めにして初めて、ひょうたん島クルーズに行ってまいりました。

橋の下を通過するときはまじでスリル満点でした。

Kいちゃんは二日酔いで船に乗ったものやから完全にグロッキーでした。

駅前界隈で遊びつくした一日でございました。