一人百物語 第12 夜 ポスター2 その一

こんばんは。
DJ 座長です。
久々の一人百物語ですが、今回は以前にもご紹介させていただきました。ポスターのお話で、よく似た別バージョンの体験談が入りましたなで、何回かに分けてご紹介させていただこうと思います。

高田さんは会社の命にて、とある地方都市にまとまった期間出張することになった。
会社の方が気を利かせてとあるホテルの割りと最上階の部屋を押さえてくれた。
地方とはいえ、それなりに栄えた場所なもんですから、高田さんは眺めがいいだろうなぁと楽しみにしていたわけです。
長旅を終えてチェックインする。フロントの人からカギを受け取ってエレベーター。
上の方だから結構時間はかかる。そして、チーンと音がして扉が開く。
赤絨毯の敷かれた廊下は高級感満点でした。
高田さんの期待はふくらむわけです。
部屋に入ると中は期待通りアンティーク調で何とも高級感の漂う部屋でした。
疲れたのでとりあえずシャワーを浴びてさっぱりした。
缶ビールをぷしゅっとやって「ぷは〜。たまんないな〜」と。

そうだ夜景を見なきゃ

そう思った高田さん。窓のカーテンをむんずと掴み、シャッと引いた。
眼下には美しい街の夜景が広がる・・・はずであった。

なんだこりゃ?

窓一面にポスターが貼ってあるんです。しかも何とも薄気味悪い趣味の悪いポスターなんですね。

その2に続く