百物語

一人百物語 第20夜 入水 3

女性に近づいたはいいものの、中学生の我々にははっきり言ってどうしたらよいか分からない。とりあえず一番気合いの入った友人のMが半裸となり、テトラポッドの上からへんなポーズを取ったりしてその女性の注意を引いた。そして、波打ち際へ移動し、荒波に立…

一人百物語 第19夜 入水 2

女性は、年の頃で27,8,9程度。波打ち際に座っている。本当の意味での波打ち際である。そう、海の中に入ってしまっているのだ。服を着たままで、波が打ち寄せる度に倒されながらも、缶ビールを何本も飲んでいるのだ。浜辺のそこら中に空き缶が転がっており、…

一人百物語第18夜 入水 1

別に怖い話というわけではないですが。中学時代の夏休みのこと。海辺の漁師町に住むある友人の家に泊まりに行った。ひとしきりゲームなどして盛り上がった後、海に行こうかという話になった。夕暮れの海は少し荒れていて、もちろん泳ぐことなど到底考えられ…

一人百物語 第17夜 奇跡の再会

先日、バイト先でひょんなことから六年以上ぶりに昔の大学の友人と再会した。 なんでも、就職でこの土地に来てもう四年になるらしい。久しぶりだなぁなどとしばし立ち話。お互い懐かしい気持ちになっていい時間を過ごした。実際学生時代そんなに会話したこと…

一人百物語第16夜 ポスター2 その5(完結編)

窓の向こうの方には美しい夜景が広がっている。 そして手前のガラスには窓の前に立つ自分の姿が映っている・・・その・・・すぐ隣・・・正確には右後ろ・・・いる・・・あのポスターと全く同じ顔の男が映ってるんです。ええ!?高田さん驚いた! そりゃそう…

一人百物語第15夜 ポスター2 その4

は、ポスターでございますか?とフロントスタッフは怪訝そうな顔で聞き返した。そうだよ。変なポスターだよ。あれがあるから夜景見えないんだ。しかも日によって違うから多分お宅らが張り替えてんじゃないの?と、その人はちょっと怒りながら不満を訴えた。…

一人百物語第14 夜 ポスター2 その3

カーテンを開けるとそこには・・・ 昨日とおんなじようにまたポスターが貼ってある。なんだ、また貼ってあるのかぁ しかし何だか様子が違うなぁたしかに、昨日とおんなじようなポスター何だけど微妙に違う気がするんです。ようく見てみると、あ!表情か・・…

一人百物語第13 夜 ポスター2 その2

そのポスター、顔色の悪い妙な男がこちらを向いて不敵に笑っているんです。なんでこんなポスター貼ってあるのかなあ?せっかくの夜景が台無しじゃないか そもそも何のポスターかすら分からない。何も書いてない。仕方がないのでその人、もう寝ることにした。…

一人百物語 第12 夜 ポスター2 その一

こんばんは。 DJ 座長です。 久々の一人百物語ですが、今回は以前にもご紹介させていただきました。ポスターのお話で、よく似た別バージョンの体験談が入りましたなで、何回かに分けてご紹介させていただこうと思います。高田さんは会社の命にて、とある地方…

一人百物語第十夜 悪夢

最近すっかり寒くなりましたが皆さまお元気ですか? 久々になってしまいましたが、百物語です。 部室ノートにも書いたのですが、先日あったことでも語らせていただきます。 より詳しく語ります。変な夢をみました。私は自宅で寝ておりました。 すると玄関の…

一人百物語第九夜「携帯電話」

その日A子さんは部活が長引いていつもより帰りが遅くなってしまった。 大学からの帰り道、距離はそんなに遠くないけど、夜道は何だか不気味で気持ち悪い。 足取りもどことなく早くなってしまう。 そんなとき、不意に。ぷるるるるるる携帯が鳴った。「ひっ!…

一人百物語第八夜 「ポスター」

みなさんご無沙汰しております。 DJ座長でございます。前の更新がちょうどまだ実習で県外にいるときでしたが、アレ以来色んなことがありました。 ライブやまた実習、そして就活・・・プライベートもホラー鑑賞会やビアガーデンなどがありまして何だか盛りだ…

一人百物語第七夜 「消える電球」

みなさんこんばんは。DJ座長でございます。ちょっと時間がかかってしまいましてすみません。新学期が始まりまして色々とございましたわけでして、なかなか更新できませんでした。春コンでは飲みすぎて記憶をほとんどなくし、吉野川のデコトラライブではハプ…

2010.4.29 かゆうまラジオ 「LEDフェスティバルと一人百物語」更新しました。

こんばんわ。DJ座長です。ラジオを更新しましたのでお知らせします。今回は一人百物語をラジオの中でしていますので、ぜひお聴きください。ちなみに収録話は実話怪談一人百物語第6夜「木」でございます。かゆうまラジオ→http://www.voiceblog.jp/zacho69/さ…

一人百物語 第五夜 「あるベルボーイの業務記録」

どうもみなさんこんばんわ。DJ座長でございます。一人百物語も今回を入れて後95夜残っておりますね。後二年で終わる気が全くしないのですが、そこはそれ、やはり独自のネタで勝負していくからこそのペースの限界ですかね・・・しかし、弱音を吐いてばかり…

一人百物語 第四夜 「首なし地蔵さま」

ついに一人百物語を更新するときがやってまいりました。今回のお話は結構お気に入りです。心霊写真を扱ったお話は色々とあるのですが、こういったパターンもまた新鮮ですね。では、どうぞ。 「首なし地蔵さま」 山崎さん(仮)という男性の友人が体験したお…

一人百物語 第三夜 「肩におかれた手」

どうも、学祭打ち上げおつかれさまでございました。座長でございます。最後の方、結局覚えていないのですが、二次会後Oじ宅に行って・・・E間さんちに行って・・・なぜかラグビー部と合流し、解散し、朝目覚めるとやっぱり合流していたという流れであること…

一人百物語 第二夜 「落ちてくる」

こんばんは。一人百物語もやっと第二夜を迎えました。これは、ちょっと前にバイト先のHさんから聞いた話に関係のある、とある小学校の掃除当番のお話でございます。今はもう大人になってる和絵さん(仮名)なんですが、小学校のときの掃除当番で、どうしても忘…

一人百物語 「はじめに」 + 第一夜 「霊感のない男」

「はじめに」どうも座長です。テスト前にも関わらず百物語がやりた過ぎて、とりあえず一人で始めちゃうことにしました。この場でもって管理人が実際に取材などにより入手・収集した怪談をポツリポツリとご紹介していこうかと思います。そのうち、音声ファイ…