一人百物語第14 夜 ポスター2 その3
カーテンを開けるとそこには・・・
昨日とおんなじようにまたポスターが貼ってある。
なんだ、また貼ってあるのかぁ
しかし何だか様子が違うなぁ
たしかに、昨日とおんなじようなポスター何だけど微妙に違う気がするんです。ようく見てみると、
あ!表情か・・・
そう、男の表情が微妙に違っているんです。といっても笑顔の具合がちょっと強くなってるかなというくらい。
ホテルの人が張り替えてるのかなあ。ということはやっぱホテル側の何かしらのサービスっていうことかな。
そう思った。腹立つけど何とかして夜景が見られないかと考えてるうちに、少しだけ窓が開くということに気づき、試しに何とか窓を開けてみた。
安全上の関係から少ししか、開かないんだけど、その僅かな隙間からはその街の美しい夜景が垣間見えた。
これは素晴らしい。しかしせっかくの夜景をこんなケチ臭い見方をしてもなあ
と夜景が美しいだけに余計腹が立って来た。結局明日文句を言ってやろうと、カーテンを閉めて寝てしまいました。
そして、次の日仕事から帰って来たとき、フロントに立ち寄り、スタッフの人に、
すみません。私の部屋にポスター貼ってあるでしょ?あれなんとかなんないかなぁ?窓の外が見えないんだよねぇ
と文句を言ってみた、すると・・・
その4 につづく